学校長ブログ
桜に想う
「何か、話題ある?」困っていたので事務の塚本さんに尋ねます。
「わたし、まだ桜を見ていないんで見た気になるような文章を書いてください。」
えっ・・・うーん、見た気になる。いや~それは無理でしょう笑 難しい。難しいなら、書かなければいいのにと思われるかもしれません。確かに笑 でも、日刊宣言している以上、いったんそんな日を作ったら日刊ではなくなります。昨日、自分に厳しくと言ったばかりにもかかわらず、もう挫折か・・・しかも、こんな状況で無理やり書いて、みなさんに読んでもらえるのかどうか・・・でもやむをえません。
桜と聞いてぱっと浮かぶ歌。誰の歌だったか?
何よりも自分に厳しく
何千文字、何百枚文章を書いたとしても誰も読まないものなら意味はない。そんな気持ちで昨年度、毎日毎日、この校長ブログを書いてきました。でも、やはりどうしても自分に甘くなってしまい、これ、誰が読むのかな・・・と思う文章もたくさんあったかと思います。奇をてらいすぎてお叱りを受けたこともありました。逆に、毎日読んでいます。楽しみにしています。という励ましの声もたくさんいただきました。
あえて言います。教師が書いた文章は、生徒は読むべき。教師の話は、生徒は聞くべき。
教師の授業は、生徒は寝ないで起きておくべき・・・こういったことが、まだまだ学校の中では言われています。教師自身が自分の力を省みることなく・・・でも時代はそういった姿勢をけっして許しません。本日、新しい先生方にこんな話をしました。『世の中になめられてはいけません。教師は、知識人であり文化人であり、日々、研鑽を重ね勉強しています。生徒の前に立つということはそういうことです。失敗したり、うまくいかなかったり、いろいろあってもその誇りとプライドだけはけっして忘れないでください。』
そう先生方に言う以上、わたし自身が
楽しむ者には絶対に勝てない
「校長先生、春休み19時まで勉強していいですか?」
ある日のこと。このブログでも登場したことがある2年特進コースの柚留木がわたしの所にやってきました。
「もちろん。でも、なんで?」とわたし
「いや・・・時間が決まっているのかと思って・・・」
春休みになりました。そんなことがあって、2年1組の教室では、その柚留木と池田の2人↓が毎日黙々と勉強に励んでいます。やっぱり、中央特進コースと言えば挑戦です。たとえ高い壁であろうと、あきらめない、めげない、くじけない。それが中央特進の伝統です。担任のアルワザニ先生は、まだお子さんが小さいのですが学校に遅くまで残って2人の精神的な支えになっています。数学の一宮先生も、授業では習わない数Ⅲをマンツーマンで教えています。そんな様子を、わたしは教室の外から眺めています。微笑ましい気持ちで笑
学ぶ人だからこその魅力
学ぶ人だからこその魅力-
その思いを、その熱を生徒達に伝えていく。学校にとってもっとも大切なことであり、われわれ教師がけっして忘れてはならないこと。みなさん、熊本中央高校には、そんな自分の教科のマニア、趣味人、魅力ある教師達がまだまだたくさんいます。いずれ、紹介していきます。お楽しみに~
「好き」、ただそれだけでいい
「自分の「好き」なことを見つけなさい。」多くの教師はそう言います。-
でも、実際に「好き」なこと、を見つけたらどうなるのか?どんなことでもいいから・・・口ではそう言いつつも、実際は、生活できない、進路につながらない、それが何になるの?・・・なんて話になったりします。学校で、よくある話。-
吹奏楽部の『ソロ&アンサンブルコンサート』を聴きに行きました。これだけの金管・木管・打楽器のソロを聴く機会はめったにない。それに、今日のプログラムのソロは、わたしたちが想像する以上に大変で、ほんとうによく練習したんだと思います。生徒達の「好き」がたくさんあふれた演奏だったと思います。
先日、もうすぐ3歳になる子どもと公園に行きました。その子は、ブランコや滑り台には目もくれず水道から流れる水をじっと見つめ、手を添えると水の流れが変わることに興味津々でした。何回もそれを繰り返します・・・「もったいない」と言おうかどうか迷いましたが、黙って見守りました。子どもたちは、興味を持ったり、何かを「好き」になったり、好奇心をもって世の中を見ています。生徒達も一緒です。吹奏楽部生徒達のソロ演奏を聴いていて
かわいがります by 長谷川
みなさん、こちらの猫ちゃんを覚えているでしょうか?-
そうそう、本校体育館にふらっとさまよい入ってきて、男子バドミントン部が自主的に保護し、大切に関わっていたトーマスです。なんとか飼い主を探そうと、このブログでも紹介したのですが、なかなか、飼い主らしき人が名乗りを上げてくれませんでした。そこで中央を代表するcat lover池田織衣女史に尋ねると
「飼い猫じゃないんじゃないですか・・・」とのこと。
わたしにはまったくその真意はわかりませんが、とにかくプロの彼女が言うのなら間違いないということで、なら、どうするのか?という話になったようで・・・紆余曲折あった末、結局、男子バドミントン部顧問の長谷川先生が自宅に引き取るという話になったそうです。さて、こういった成り行きを、当事者?のトーマスはどう思っているのやら笑 でも、とりあえずトーマスの居場所が決まってよかったよかった。わたしも、ブログで紹介した手前、ほっとしました。
男子バドミントン部顧問長谷川先生は部員には厳しく、そして温かい先生です。でも、さすがの鬼の長谷川も、トーマスを前にしては
かわいがります-
と言わざるを得なかったのでしょう。ふと思えば、迷い猫トーマスに始まったこの男子バドミントン部の春の珍事は、あわただしい校内に、清々しいささやかな風を吹かせてくれたのかなと思います。みなさま、よかったら癒されてください。
あきらめない力
この学年は、専攻科第19期生。わたしも学生たちが入科して以降、いろいろな場面を見てきました。何より、統計学の授業を行った最後の学年です。真面目に、熱心に取り組む学生が多かった印象です。以前のように生活面で厳しく指導することもなく、話もちゃんと聞くことができ、落ち着いた2年間を過ごしてくれたかと思います。ただ、合格した面々をみていて思うのですが、やっぱり、やっぱり
あきらめない力-
というのが最後は合否を左右すると思いました。この春、専攻科に入科する学生達にも伝えたい。能力でも何でもなく、最終的にはあきらめない力なのだということを・・・
専攻科の先生方、そして学生達、よく頑張ったと思います。これからに期待しています。
目標は力を生む
職員室できょろきょろしていると、森先生のところに、2の7の田中璃世がきていて、何やら話している様子。田中は1年の頃、わたしが授業で数学を教えていたので気になります、ふと森先生に視線をやると、やおら森先生が立ち上がり
「校長ブログ、お願いします。」という気合の入った表情でノートを差し出してきます。
そんなに気合を入れなくても、もちろん校長ブログには載せますが・・・まあ、森先生はそんな人です笑 さて、聞くところによると田中は、2年生の3学期、トヨタ自動車の受験を決意し、ノートを買って一般常識の勉強を続けているとのこと。しかも、ノートは2冊目に入って順調にがんばっている・・・
「そっか、そっか、なら写真を1枚」と照れている田中を無理やりとったのがこの写真です。
思い返すと、1年生の3学期、わたしの授業中眠そうにうとうとしていた田中をこっぴどく叱ったのを思い出します。たぶん、今の中央にそんな風に叱る先生はいないので田中もびっくりしたでしょう。それから、わたしも気になって、姿を見るたびに声をかけます。
目標は力を生む―
生徒にとって何ががんばる力を生むかはわかりません。叱られたり、ほめられたり、傷ついたり・・・いろいろなことがきっかけになる。トヨタ自動車を受験するという田中の目標は、田中の本来あった力を引き出しているのかなと思います。みなさんに知っていただきたいと思います。これぞ、熊本中央高校だということを・・・
なぜを問うこと、探究の心
高校で学ぶ勉強はすべて答えがあって、何の創造もなく、疑問の余地はない・・・もしかしたらそう思っていないでしょうか。そんなことはありません。生物に限らず、数学にだって探究はたくさんあります。それを紹介されていないだけです。例えば三平方の定理の証明は400種類以上だと言われます。今もさまざまな証明が探されています。それは、なぜか?よりよい証明とは何かを探究するためです。でも、残念ながら授業の中でそんな話を聞くことはほとんどない・・・あえて言わせてもらえばそこが現在の授業の問題点だとわたしは思っています。生物探究部の活動は、未来の「学び」につながるものです。みなさん、応援をお願いいたします!
生徒の可能性
を考えた上でのことです。生徒に限らず、人は自分に甘いものです。自分本位でものを考えがちです。周りが悪い。学校が悪い・・・でも、そういった姿勢が、実はその人の可能性をつぶしていることはたくさんあって、そのことに気が付かない。みなさんも経験があるかと思います。人や周りの批判をしているときって自分も何かおかしいものです。どこか自分事にしていない甘えがある・・・ただ、その甘えを指摘するために教師がいる。わたしはそう思っています。
熊本中央高校の生徒達には、正しくものが言える生徒であってほしい。熊本中央高校の生徒達には、仲間と真剣に話せる生徒であってほしい。ほんの少し、生徒達が自分の甘えに気が付けばすぐ変わります。そういう意味で新年度を楽しみしたいと思います。
小さなバンドから大きな感動を
出場間際の部員達に声をかけます。「はい・・・」どうやら緊張しているようです。でも、計で3回、回数を増すごとにその演奏は洗練されていきました。
小さなバンドから大きな感動を-
わたしは、どんなことであろうと、ひたむきに、必死でがんばる生徒達の姿が大好きです。生徒達がやりたいという思い、それが実現できる学校であってほしいと思います。確かに、音楽で多くの人を感動させること、多くの人の心を揺さぶることは難しいこと・・・でも、絶対にあきらめないでがんばってほしい。
小さなバンドから大きな感動を-
吹奏楽部、いつも楽しみにしています。めげず、くじけず、あきらめず、自分達のやりたい思いを大切にしてください。
文学が「叫び」だった頃
文学が「叫び」だった頃-
「中原中也」が生きた時代、文学は「叫び」だったと思っています。生き難さへの「叫び」、不自由に対する「叫び」、漠たる不安に対する「叫び」・・・さまざまな「叫び」が言葉となって結晶していた。今、文学は「商品」であり、売れるか売れないのか・・・売れた「文学」に価値があって、それ以外は陽も当たらない・・・もちろんどんな「文学」であろうと時代には逆らえない。それは仕方がないこと。ただ、文学が「叫び」だった頃、肉薄する言葉、命を削るような言葉の数々は、「中原中也」に限らず、今でもわたしたちの魂をゆさぶるものがあるのではないでしょうか?-
できれば、生徒達には、そんな時代のたくさんの「叫び」にも触れてほしい。1年2組の生徒達のピュアで、素敵な発表を聞きながらそんなことに思いをはせていました。1年2組のみんな、とてもよかったと思います。
全員にこだわりたい
『祝・准看護師試験全員合格68名』-
本科からずっと生徒達にかかわってきた先生方の歓声、喜びの声が聞かれます。「よかった、よかった」われわれは、この「よかった」を言うために教師をしているようなものです笑 そして、何より久しぶりに全員という言葉を聞きました。言うまでもないことですが、わたしたちは常に、全員を目指しています。なりたい自分に全員なってほしい。全員にわかってほしい。全員に成長してほしい・・・学校は、あくまで全員にこだわります。たった1人ぐらい仕方ない・・・こういった発想を持つと、教師はだめになります。自分のかかわった生徒達には全員・・・あくまでこれが教師としてのわれわれの姿勢です。たとえ、その願いが叶わなくても、わたしたちは全員という気持ちにこだわり、粘り強く、誠実に生徒達に関わっていきます。だからこそ、全員合格には胸躍る思いになります。
学年主任のやりがい
森先生も充実しているようです。わたしも経験がありますが、学年主任はどちらかというと、学年で問題のある生徒達に関わります。泣いたり笑ったり、怒ったりほめたり、あー生徒とかかわっているな~という喜びがあって、その生徒達が成長していく。うまくは言えませんが、それはやったことのある人でないとわからない
学年主任のやりがい-
です。今年の2年生は、体育祭で校歌を大声で歌う。修学旅行中は自分達で決めたルールを守る。定例の委員長・副委員長会議をするなど、これまでなかった取り組みをこつこつと重ねてきました。その成果がでてきているようです。4月からは、いよいよ最終学年、3年生になります。いろいろ言っても3年生は、熊本中央高校の顔です笑 あらためて言いたい。みんなの挑戦が、明日の中央を創ります!
涙が出てきました
涙が出てきました-
と言われました。いい話です。ほんとうに涙が出るぐらい感動的な話です。こういった話こそブログに書かねば・・・実は、わたしも松本小葉さんが通ってくる道路を通って通勤しています。でも、まったく気が付かない・・・ダメな奴です・・・誰かにほめられるとか、誰かに評価されたいとか、そういった邪な気持ちではなく、あの状況をそのままにはできないという心の底からの善意。熊本中央高校の生徒というよりも、人として2人の行動に感銘を受けました。こういったことを書いていると不思議です。わたしも
涙が出てきました-
熊本中央高校にはこんな素晴らしい生徒がいると書くことが、なんかずるいような、いけないことのような気がしてきました。とにかく、まさに心があらわれるような話だと思います。
学問のこころ
仮説を設定し、それを実験や調査で確かめ、その仮説を検証する。近代以降、いやガリレオ・ガリレイ以来、人類が創り上げた「科学」の方法。-
熊本中央高校生物探究部卒業展には、そんな「科学」がたくさんありました。何がすばらしいのか。それは、あたえられた問題を、既成の方法で解決するという一般の学校にありがちなものではなく、自分達で仮説を設定し、自分達で実験し、調査して、自分達で考察し、そして仮説の検証をしている。おおげさかもしれませんが、これまでの高校教育から完全に抜け落ちてきたことを、ひたむきに、一生懸命やっているその姿勢です。もちろん内容もすばらしい。学問としての論理も十分にある。このブログを読んでいる保護者の皆様、そして生徒達にたずねたい。みなさんは、小学校から高校まで、教えられたたくさんのことの中に自分なりの疑問を持って、自分なりに確かめたことがあるでしょうか?-
初心忘るべからず
わたしは中央に入学してくる生徒達に悪い子はいないと思っています。それは、昔も今も。荒れていた頃だってそうです。取っ組み合いして言い合った男子生徒でも、腹を割って話せば、涙を流しながら、自分のやるせなさ、不安を語っていました。斜に構えた女子生徒だって、心の琴線に触れれば、自らを省みて自分の悔しさを語ってくれました。若さとは、そういうものです。わたしは、それが悪いとは全然思いません。ただ、1年生のみんなに今日言いたかったことは
初心忘るべからず-
ということ。竹原先生もわたしも同じです。その根底には、期待と心配があります。中央に入学してくるすべての生徒達に、「なりたい自分」になってほしい。この場所で、人生をかけるに値する夢を見つけてほしい・・・そんな願いを持っています。厳しいこと言う。叱る。という背景には、こんな思いがある。だから、今一度言います。初心忘るべからず、と。
学力のこと
なつかしい卒業生の話を聞こうと思って特進コースの保護者説明会に参加しました。一宮先生の熱のこもった話、卒業生の西野美咲さんの話、とてもよかったと思います。きっと後輩達への励ましとエールになったはずです。ただ・・・話を聞いていて、ずっと別のことを考えていました。それは
大学に合格する力がほんとうに学力なのか?-
1冊のノートから
たった1冊のノートから-
その背景には、それまで積み上げた思いがあって時間がある。消せない思いと描きたいという気持ち。中央卒業生のささやかながんばりを紹介しました。みなさんも、ぜひ、このノートを手に取ってみてください。
旅立ちの日に
今日、専攻科卒業式。5年という長い道のり。よくぞたどりついた学生達。いい卒業式だったと思います。最後に学生たちが歌った『旅立ちの日に』
勇気を翼に込めて 希望の風にのり♪
この広い大空に 夢をたくして♪
厳しい医療現場に挑んでいく学生達に、甘い言葉はそぐわないのかもしれません。でも、わたしは、厳しい医療現場だからこそ、嘘のない純粋な現場であるからこそ、人の生と死のはざま、その真実に寄り添うことで得難い感動があると思います。勇気を翼に込めてください。希望の風が吹くはずです。そして、医療現場という広い大空に、たくさんの夢をたくしてください。卒業生70名。看護の道に挑んでいくみんなに、わたしからの心ばかりのエールです。卒業おめでとう!
ひな祭りの日に
実は困っていました・・・朝から、ブログにするネタが思いつかなくて・・・こんな時に頼りになるのが西田陽子先生です。
「今日、ひな祭り何かイベントするよね?」と尋ねると
「はい、節句は大事にしますから・・・」と苦笑い。さっそく放課後、1の1の教室に向います。
なぜ、ひな祭りを祝うのか?-
西田先生の熱い西田節に生徒達が聞き入っています。ほのぼのとしたブログにしようと思っていたのですが・・・ここまで語られると、冗談ではすまされません笑 自分が、前任校を辞めるときに悩んだこと。そのときに相談したセラピストの人に、生まれたときに喜ばれたのなら、絶対に大丈夫。今起こっている大変なことはあなたのために必ずなります、と言われたこと。言葉よりも思いが先にあって、どうしても伝えたいという気持ちが教室の雰囲気を作っています。
教師ができること、親ができること
今日、卒業式。すばらしい卒業式だったと思います。式の後、保護者の皆様が集まった席で、後援会副会長の木村さんが
「わたしたちは親として当たり前のことをやってきただけです。」と話されていました。
教師ができること、親ができること-
教師ができることは、生徒達に考える種を撒くことだけです。その種をどう思い、どう育てるのか、それは、あくまで一人一人の生徒達にかかっています。そして、親ができること。それは、どんなことがあろうと、いつも味方になってあげること、それだけだと思います。大人が傲慢になってはいけません。あくまで、生徒達は自分の足で立ち、自分の頭で考え、それぞれの人生を、それぞれの思いで歩んでいきます。
254名の卒業生のみんな、卒業おめでとう。熊本中央高校は、これからもずっとみんなの母校であり続けます。幸多き人生を、なりたい自分になれる人生を。
おにぎりとフランス料理
「聞く」力と自分
「読む」「聞く」「話す」「書く」この4つの力の中で一番大切な力は?-
みなさんは、そう聞かれたら何と答えるでしょう。意外かもしれませんが、もっとも大切な力は「聞く」力です。では、
「聞く」力とはどんな力か?-
と問われたら・・・それは、聞いた話を簡潔にまとめて、自分の言葉で話せる力です。そう考えると、たとえ退屈であろうと、どんな話であっても無駄ではなく、ある種のトレーニングにはなります。人の話は聞きましょう笑
数よりもストーリーを
〇〇大学〇〇名という数を誇らしげに語り公表する学校があります。あたかもそれが学校の力でもあるかのように・・・でも、それってほんとうに学校の力なのでしょうか?-
2月22日(土)、これまでずっとずっと頑張ってきた3年生のある生徒の合格発表がありました。結果は見事合格。昨年1年間、懸命に努力したにもかかわらず、受験でなかなかうまくいかなくて、悔しい思いをしました。でも、その思いをぐっとこらえて今日までひたむきな努力を続けてきた熊本中央高校の大切な生徒です。わたしは、こういった生徒達、いや、一人一人の生徒達のくじけてもまた頑張ろうとする姿を見ていて、〇〇大学〇〇名というような数を語る気にはなりません。
数よりもストーリーを-
わからないから面白い
テスト勉強をさせていると生徒がよく「数学がわかりません。」と言います。若い頃は、「わかりません。」に反応し、むきになって教えていたものですが、歳をとったせいでしょうか最近は
「そうだよね・・・数学ってわからないよね・・・」と正直に告白します。
「えっ、先生でもわからないんですか?」と生徒は必ず聞いてきます。
「もちろんだよ。わからない数学なんてたくさんある・・・」とわたし
「へーそうなんですね。なら、大変ですね?」と、なぜか同情してくれる生徒。
「いやいや、わからないから面白いんだよ。わかりたいと思うから・・・よく考えてみて、世の中、そんなに簡単にわかることって面白いかな?」
「うーん、そっか・・・うーん、難しい。」がんばって考えようとする生徒。意外と生徒達は、こういった疑問を考えようとするものです。
「なりたい自分」を目指して
という思いが、きっとそれぞれにあるのだと思います。自分の未来を夢見て、前向きに、けっしてあきらめずにがんばる。わたしは、そんな若者たちの姿が大好きです。
ここ最近、世間の一部で言われている学校の存在意義。その答えが、「なりたい自分」なのではないかとわたしは思っています。「なりたい自分」になれる学校。そのきっかけや、可能性がある学校。残念ながら、これまでの学校は限られた「ものさし」、偏った価値意識に縛られていました。でも、時代は、急速に変わっていっています。熊本中央高校も、どうしたら生徒達が「なりたい自分」になれるのか、そんなきっかけをどうやったら作れるのか、そもそもわれわれは何をどう努力すればいいのか、という諸々のことを、これまでの常識に囚われることなく真剣に問題にしていかないといけないと思っています。
ちなみに笑われるかもしれませんが、わたしにも「なりたい自分」があります。やっぱり、生きている限り、そんな自分を目指したい。意外とわたしは純粋なんです笑 生徒達に限らず、みなさんも「なりたい自分」想像してみてはどうでしょう?
中央ドリーム
中野先生はやさしい人です。わたしが、「校長ブログのねたを・・・」と話していることをずっと覚えてくれていて、何かあると、いつも提供してくれます。ありがたい。聞くところによると菊本君。英語のアルファベットがわかない状態で、将来の夢もなく、やりたいこともやく中央に入学したらしいです。そして、在学中から一念発起し、卒業後、見事税務職員に合格。まさに、絵にかいたような
中央ドリーム-
あきらめない。めげない。くじけない。中央生らしい頑張りで、なりたい自分、目指した夢を勝ち取った。いい話です。ぜひ、次は自分のストーリーを後輩たちに語ってください。
中央にしかないもの
先日行われた一般入試の合格発表がありました。専願・学力奨学試験同様、たくさんの中学生のみなさんが受験してくれました。ほんとうにありがとうございました。
中学生のみなさんの思いはそれぞれだと思いますが
中央にしかないもの-
を求めて、熊本中央高校を受験してくれたと思っています。受験は、本当に大変です。時間をかけて準備をし、試験にのぞむ、心技体すべてが十分でないならなかなか合格はできない。本校でも、現在、国公立2次試験に向けて懸命にがんばっている生徒がいます。受験に挑むすべての生徒達に幸運をと願いますが、なかなかそうもいかないのが現実であり、ある意味、それが厳しい人生の一面なのかもしれません。中央に限らず、これから受験を控えているすべての中学生のみなさんの健闘を心から祈りたいと思っています。
がんばる生徒を応援したい
本日、同窓会、熊本中央高校、そして理事長の奨学金給費式が行われました。22名の生徒達が、日ごろからのがんばりを認められ、推薦されました。まさに、努力の賜物と言えるかと思います。奨学生に選ばれた生徒のみんな、そして保護者の皆様、ほんとうにおめでとうございました。
もちろん選考する側も、やはりいろいろな思いが入ります。限られた枠の中で、どう決めていくのか・・・毎年、苦慮する所です。でも、みなさんに知っていただきたいのは、それぐらい熊本中央高校には推薦するにたる生徒達がたくさんいるということです。そして、わたしたちは、がんばっている子たちには、何とか認められ、評価されてほしいという願いを持っています。
がんばる生徒を応援したい-
中央看護科の力
「先生、見てください!」また、です。
そして、驚愕の結果。全国順位82校中7位・・・「看護科教員が大騒ぎをしています笑」それもそうでしょう。わたしが知る限り、本校看護科がこれだけの結果を残したことは初めてだと思います。そして、とどめです。
「個人の順位が出ました~」とまたまたはじけそうな大田黒先生。
結果は、100位までに本校看護科3年生が49名。快挙と言ってもいいかと思います。もちろんテストの結果がすべてではない。でも、これまで全国順位でも、県内順位でも、個人成績でもなかなか結果が出なかった。そのたびにあきらめと悔しい思いを重ねてきました。でも、今回3年看護科がやってくれました。
看護科の保護者の皆様、生徒達にもぜひお伝えしたいと思いました。うまくいかなくても、結果がでなくても、生徒達を信じて工夫を続けてきた看護科の先生方。そして、その思いにこたえた生徒達。中央看護科に新しい風を吹かせた吉報だったと思います。これが今の中央看護科の力です!
メトロノームは友達
「メトロームと友達になりなさい。」-
幼い頃、ピアノの先生によく言われていました。だからメトロノームが嫌いになりました。チック、チック、チック・・・でも、メトロノームを使ってゆっくり練習をしていないと人前では確実に弾けません。だけど、メトロームは楽しくない笑
芸術創造コース音楽専攻の生徒達のピアノ演奏を聴いていてそんな昔のことを思い出しました。たった1回の演奏のために、何度も何度もメトロノームを使ってゆっくりの練習を繰り返す・・・かりに弾けたとしても、もちろん、ただ弾けるだけではだめでそこから音楽にしていく・・・人前で演奏するということは、それぐらい大変なことです。そんな大変なことに、音楽専攻の生徒達が挑んでくれました。それぞれの演奏は、それぞれに個性的でよく頑張っていたと思います。ただ、もっとよくするために
たった1枚の写真
写真部顧問の岡本先生が
「学校賞を取りたかったです。」と悔しそうに語っていました。
「そんなときもあるよ。」とわたし
「いや、今年は、生徒達の撮影にいっしょに行けないことが多くて・・・」あくまで生徒達を悪くは言いません。岡本先生らしい感想。
そんな写真部、3年生、今年最後の表彰は3年10組鈴木愛果さん。後期写真コンテスト優良賞です。昨年、2年看護科の宣誓式で、大きなカメラを肩から担いでシャッターチャンスを探して体育館をかけめぐっていたことを憶えています。はじめて白衣を身にまとう宣誓式は、緊張と厳かな雰囲気、そして感動といったさまざまな人の思いが折り重なり紡ぎあってひとつの光景を醸し出します。それが被写体となる。
たった1枚の写真-
すべてを語ることがけっしていいことではない。何もかもがわかることがよいこととは限らない。鈴木さんの写真を見ていると、ふと、そんなことを思います。見る人が見れば、あのときの光景、あのときの思いが、ふたたび思い出され、新たな感情がふくらんでいくのかもしれません。たかが写真、されど写真・・・熊本中央高校の写真部には、たった1枚の写真から人生のたくさんの場面に思いをはせるような作品の数々をこれからも創造していってほしいと思います。鈴木さん、おめでとう。保護者の皆様も、ぜひ熊本城ホールのエントランスにお出かけください。
ただただ、一生懸命に
フローレンス・ナイチンゲールは言ったそうです。
どんな仕事をするにせよ、実際に学ぶことができるのは現場においてのみである-
多くの先生方が見守られる中、看護科2年生第22期生の実習認定式がありました。冒頭の言葉は、式の中で大田黒先生が紹介された言葉です。個人的ですが、わたしはこの「現場」という言葉が好きです。学校もそうですが、生徒達、そして先生方の日々の「現場」が何よりも大切で、そこを抜きにしては何もわかりません。
それにしても、2年生の看護科はいい雰囲気だなと思いました。はじめての実習に出る。以前だと、どうしてもどんよりした空気で元気を出させるのに苦労したものです。でも2年生の看護科は、物怖じせず笑顔で、溌溂としていました。
「みんなはまだまだお子ちゃまです。だから失敗しても、怒られても、注意されてもいい。ただし、一生懸命だけは忘れない。下っ端だけど、看護学生としての誇りとプライドを忘れない。」
わたしも、こんな話をしました。教師も同じです。人と接する仕事に答えはありません。あるのは、ただただ一生懸命に、患者さんのため、生徒のためという信念を持つこと。新しいナース服を身にまとい、ただただ一生懸命にがんばるみんなの姿。そんな姿が実習先の病棟できらきらと輝くことを願っています。
トーマスの飼い主さんへ
今朝のこと、顧問の長谷川先生が
「こんなお願いしていいかどうか・・・」
「何ですか?」
「いや・・・迷い猫を部員が保護しているんですが・・・」
「えっ、迷い猫?」
「はい、どう見ても飼い猫だと思うんですけど・・・ブログに書いてもらえませんか?」
「いいですよ。」
「えーいいんですか~」
ということで、今、ブログに書いています。わたしのブログなどそうそう役に立つとは思えませんが、もしも迷い猫トーマスの飼い主さんに心あたりがある人、あるいは飼い主さんがいらしたら学校の方までご一報いただけたらと思います。安心してくださいトーマスは元気です。飼い主さんが現れるまで、男子バドミントン部、そして中央の生徒達が、この小さな命を大切に保護していきます。トーマスを見ていると、寒い冬にめけずにがんばっていこうという気になるのは、わたしだけでしょうか笑
鬼って誰だ!?
「中央らしさ」の原点
再試・補講に追われていた20数年前の中央。対象生徒の数は今以上でした。問題を抱えた生徒達に、われわれはどうやったら一生懸命を教えられるのか。どうやったらひたむきさを教えられるのか。無気力で反抗的・・・人はいいけど、勉強はまったくできない・・・生活が乱れてまともに学校に来れない・・・何かにつけ暴言を吐く・・・1日6時間机に座っていられず中抜け、無断早退・・・ほんとうにいろいろな生徒達がいました。そんな生徒達と関わること。それは、まさしく闘いだったと思います。でも、当時のわたしたちが思っていたこと、それは
どんな生徒であっても絶対に何とかする-
もう亡くなられた先生もいます。正直、今ほど優秀な教師がいたとは思いません。ただ、当時のわたしたちにあったのは、どんな生徒でも絶対に何とかするという「中央らしさ」だったように思います。どんな生徒であっても、見捨てない。どんな生徒であっても、関わっていく。どんな生徒であっても、わたしたちの力で成長させる。
まだ卒業の決まっていない3年生がいます。確かに大変です。もちろん心配ですが、だからこそ、わたしたちはどんな生徒であっても何とかする、という「中央らしさ」で生徒達を卒業まで導いていかねばと思っています。若い先生方にも、そんな「中央らしさ」、教師としての矜持をしっかり見てほしい。教師はどうあるべきか・・・そこにある大切なスピリットを知ってほしいです。
「普通」って何だ?
普通は人の数だけあっていい-
突然のこと。1年9組永徳夕映さんが「レポートを読んでください。」とわたしの所に持って来ました。自分が10年間かかわってきた『福島&熊本キッズ春のわくわくキャンプ』に関するレポートです。福島の子ども達が20歳になるまでこの活動を続けたい。このレポートには自分がこれからやりたいこと。これまで「普通」について悩んだこと。世の中を広く見るといろいろな「普通」があることについて書いてありました。そっか・・・て感じです。わたしも若いころ同じようなことを考えたことがあります。輪郭は見えないけれど、世の中にあきらかにある「普通」・・・そして、なぜだからわからない慣習、そして権威・・・大人に言いくるめられるたびに悶々としていたことを思い出します。でも、今はこう思っています。
人は多面体
体育の長谷川先生が来られて、「先生、ちょっといいですか?」えっ・・・何か問題か、と戦々恐々としていると
「70代ぐらいのおばあちゃんが来られて、うちの生徒達に助けられたと感謝されていました!」
とのこと。
詳しく聞くと、1・2号館前で、その方が自転車のチェーンが外れて困っていらしたところ、1年生の女子生徒4名が、「大丈夫ですか?」と声をかけ、4名でチェーンをはめたそうです。安心しました。いい話です。生徒達の名前は1年4組梶原梓さん、中塚葵さん、松本心美さん、宮本莉美華さんの4名。寒い冬にあたたかい話を聞かせてくれました。ただ、学年主任の松本先生によると、この4名元気がよくて、ちょっとだけやんちゃだそうです笑 でも、いいと思います。
学年主任の言葉
この伝統を後輩たちも受け継いでほしいと思います。中央らしさはみんなが受け継ぐ。でも、今日一番感動したのは3年学年主任奥島先生の言葉でした。
「誰にも言ったことはないけれど、わたしはみんなのことを誇りに思っています。」
3年間のさまざまな思いが凝縮された一言だったように思います。2月の終わり、いよいよ卒業式です。熊本中央高校の卒業式は、何より、卒業生、そして奥島先生を始めとする担任の先生方のために行います。3年生の保護者の皆様、卒業はゴールではありません。お子さんが「なりたい自分」になるためのスタートです。そのスタートに、心からの感動というエールを送りたいと思っています。
ダンスが物語るもの
伝える努力もしないでわかってくれないなんて言うな-
なぜでしょう?3年生の『創作ダンス発表会』を見ていて昔のことを思い出しました。反抗していきがって・・・思いを言葉にできなくて、うまく伝えられないから、うざっ、とか、だるっ、とか、ただただ感情をぶつけてしまう。今日、審査員をしてくれた先輩、永田さんのお母さん達の時代です笑 古いですね・・・拙くてもいいからちゃんと自分の言葉で伝えないとわかってもらえない、とよく言ったものです。
今日の『創作ダンス発表会』、3年生はその伝えること、表現することをよくがんばりました。もしかしたら昔の話とリンクしないかもしれないけれど、わたしの中では、自分の気持ちを伝えること、自分の思いを表現することと、どこかでつながっているように思えました。伝えること、自分を表現すること、ものを言うことに臆病になってはならないと、卒業を控えた3年生には言いたい。
ダンスが物語るもの-
ダンスの感想にはなっていないかもしれませんが、怯むことなく自分を伝える。自分を表現する。期待したいです。3年生、ダンスの発表とてもよかった。よくがんばりました!
春よ、来い
「どの学科コースを受験しますか?」
「あっ、看護科です。」
「まっすぐ進んであの棟に入ってください。」
「ありがとうございます。」
見るからに緊張していた表情が、ほんの少し、にこっと緩みます。令和7年度学奨専願入試の朝です。管理棟前に立っていると、受験に挑むたくさんの中学生のみなさんの姿を目にします。親御さんに背中を押され一人校舎に入っていく姿、うつむきつつもしっかりと歩みを進め覚悟を決めたような姿、気合の入った表情で一点を見つめる姿・・・その姿に何とも言えない高揚感がわきあがります。受験というのは厳しいもの。でも、絶対中央に来たいから、絶対中央でがんばりたいから、その受験の厳しさを乗り越えて、今、運命を決める教室に向っている。中央を選んで受験してくれたすべての中学生のみなさんに悔いなくがんばってほしい。そして、こんな風に思います。
春よ、来い-
「文化」としての数学
数ある人類の発見発明の中で、もっとも人類の進歩に貢献したもの。それは数学の『微分積分』だとわたしは思っています。アイザック・ニュートンにはじまるこの思想は、人類のいたるところで威力を発揮し、わたしたちの生活を豊かにしてきました。-
共通テストが終わり、国公立の2次に向けてこの『微分積分』と格闘している生徒がいます。理系の数学です。他の中央生は学ばない内容を、よく食らいついてきていると思います。特に積分は、小学校から習ってきたすべての数学の知識が試されます。テクニックもたくさんあって、覚えないといけないことも少なくはない・・・頭がパンクしそうなぐらい複雑です。ただ、こういったテクニックを教えていて思います。その背景には、たくさんの数学者の懸命な努力によって築かれてきた歴史があると
中央の「文化」をみなさんに
ウイング松橋で行われた第23回熊本県ヴォーカルアンサンブルフェスティバル(兼)第18回声楽アンサンブルコンテスト全国大会選考会に行ってきました。今回は、合唱部顧問、田口明日香先生の復帰戦です。わざわざ校長室まで案内に来なくても行くに決まっています笑 わが校からは、大塚先生の伴奏と『ガーベラ』『Vinculum』『FOUR CLOVER』の3つのアンサンブルが出場しました。
どのアンサンブルも、美しい歌声とハーモニー。ただ、そんな中、わたしがもっとも感動したのは、田口先生の囀るような指揮でした。すぐれた指揮は、視覚的にも演奏の表現力を高めるといいます。まさしく、この日の田口先生の指揮は、生徒達の澄んだ歌声が織りなす『リフレイン』の世界を、よりいっそう豊かにしていたと思います。すばらしかった。
みなさんに知ってほしいです。今、中央では写真部、生物探究部、合唱部、吹奏楽部、軽音部といった、創造的でどこにもひけをとらないたくさんの「文化」部が力を発揮しています。優秀な指導者、そして懸命に「文化」を探究する生徒達。そんな中央の「文化」活動を、その創造的な取り組みを、近い将来、ぜひ多くの皆様にお見せできたらと思っています。
合唱部の生徒達、そして大塚先生、田口先生、素敵な歌声をありがとうございました。
運命のバトン
を次の世代につなげてほしい。3年1組の教室には『一笑懸命』という言葉が掲げられています。今年の3年1組が3年1組らしく、全員笑って熊本中央高校を卒業していってくれること。そのためにも明日からの共通テストをがんばること。熊本中央高校の誰もがみんなのことを応援しています!
絆をつくるもの
どんなにベテランであろうと、どんなに優秀であろうと、悩まない教師はダメです。人と関わる仕事である以上、悩みがなくなることはありません。確かに経験や技術はまだまだ未熟かもしれない。でも、中礼先生はしっかりと悩み、しっかりと考えようとしている。2年6組の生徒達にもぜひ知ってほしい。みんなは幸せです。
絆をつくるもの-
担任は、学校でもっとも大切な仕事です。そして、生徒とともにもっとも感動を味わえる仕事です。2年6組と中礼先生の卒業までの道のり、そこにきっと絆が生まれることを心から願っています。いいレポートでした。
どうしても中央に行きたい!
どうしても中央に行きたい!-
と思っているという話がありました。担当されていた中学校の先生から病気のこと、その生徒さんの思い等いろいろなお話を伺いました。オープンスクールに参加して、わたしの話を聞き、わたしの言葉を信じて熊本中央高校に行きたいと思ってくれたそうです。話を聞いていて胸が熱くなったことを憶えています。結果は見事合格。その生徒さんは、今、病の治療をしながら元気に学校でがんばってくれています。
中央の授業力、若い力を
もちろん、授業探究に終わりはありません。だから、授業を公開すればいろいろな課題を指摘されたり、自分の力のなさに気が付いたり・・・けっして満足ばかりがあるわけではない。ただ、そこから逃げようとせずに、精一杯準備して挑んだ授業は、必ず自分の授業力を高めます。
わたしは思っています。
中央の授業力、若い力を-
今回公開授業やってくれた若い先生方が、必ず熊本中央高校の授業力の魁になる、と。中央は変わります。近い将来、他校と一線を画した「授業で勝負する」学校にしていきます。ウインターセミナーに参加された先生方、保護者の皆様、また快くボランティアで公開授業に参加してくれた生徒達、ほんとうにお疲れ様でした。
有終の美を飾る
有終の美を飾る-
卒業は3年間の最後です。だからこそ全員にこだわりたい。進路がちゃんと決まっていること。履修すべき単位がしっかりと取れていること。誰一人かけてはだめです。今年の3年生はどうでしょう・・・今も未来の自分のために、なりたい自分になるために、懸命にがんばっている生徒がいます。誰一人かけることなく、3年生全員が有終の美を飾ることができるよう3年担任団の先生方を中心に、卒業式のその日まですべての3年生に関わっていきたいと思っています。
寡黙ですが、やる男です
わかりにくいと思います。生徒の名前は、2年7組緒方耕太君。中央に入って商業科目に目覚め現在4種目1級ということは知っていましたが、このたび、数学検定準2級にも合格していました。わたしの知る限り、総合ビジネス科からははじめてなはず・・・と言うのも、総合ビジネス科は週にある数学の時間数が2時間しかなく、とても教科書を終わらせることができないからです。でも、緒方君は・・・見事合格!
寡黙ですが、やる男です-
今朝、教室に行って写真を撮りました。「ブログに書くから」と言うと、にやっと笑う緒方君。次は何を目指すのか。ビッグニュース、待っています!
心を動かし魂を揺さぶる
本日始業式、スタートは1年芸術創造コース、前田遥君の演奏。ベートーベン作曲ピアノソナタ第8番『悲愴』の第3楽章。この難曲、いやピアノソナタの最高峰と称される超有名な曲を、動じることなく全校生徒の前で堂々と弾ききりました。すばらしかった。わたしの音楽ミーハーな気持ちも高まります笑
心を動かし魂を揺さぶる-
音楽は言葉を超えます。音楽の力は世界を変えます。音楽の力は人と人とをつなぎます。今、世界では多くの地域や場所でたくさんの紛争が起こっています。人はなぜ争うのか?-
いい音楽を聴くとわたしはいつも思います。今日の演奏を聴いていた熊本中央高校の生徒達もおそらく、ゆったりとした静寂の中、人の心を穏やかにする音楽の力をしっかりと感じ取ってくれたと思います。
始業式の中で、「お互いを認め合い、尊重し、高めあって新しい価値を創っていってほしい。」という願いを述べました。これからの世界では、争いあうのではなく、いかに人間が他を認め、わかりあい、新しい価値を生み出せるのかが問われます。熊本中央高校はそんな学校でありたいとわたしは願っています。前田君、素敵な演奏をありがとう!
あまりにも感激したので
その3人とは誰なのか?さっそく福元先生の情報をもとに探しました。そして、つきとめました。1年5組金子乃亜さん、同じく5組田中麻衣さん、そして1年8組髙木朝日君。
「間違いないですよね?」とわたし
「はい、たぶん・・・」と松本先生
偽善や打算ではない思いやりや優しさ、無償の心は時として人を感動させます。でも、本人たちはそんなにいいことをしたとは思っていないでしょう。当たり前に、そういったことができるすばらしさ。ぜひ、ほめてあげたいと思います。
すべてのことに意味がある
「プラス思考って言われるけど、よくないことが起こりそうで不安です・・・」
「そうそう、プラス思考でいても、不安はなくならないよね・・・」
年末のことです。ふと、耳にした会話。なんとなく不思議な気持ちになりました。えっ、プラス思考ってそういうことだっけ・・・わたしは、プラス思考をそんな風には思っていなかったので、もちろん口ははさみませんが、それは違うんじゃないと言いたくなりました笑
生きていればいいことも悪いことも起こります。ほんらいのプラス思考とは、何が起ころうとそれを自分のプラスとして受け止めることだと、わたしは思っています。
すべてのことに意味がある-
校長室の外に出る
人の書いた文章を読むことは大変です。なぜなら、書き手は読む人のことなど考えず、自分の書きたいことを書いてしまうから。-
今年、校長ブログを書き始めて、いろいろな声をいただきました。
「校長先生、毎日読んでいます!」というたくさんの生徒達からの声
「校長先生、読んでいて涙が出てきました・・・」というありがたい保護者の方の声
「おもしろいですね~」というちょっと茶化した声
「毎日書きます。」と公言した以上、何をどう伝えればいいのか・・・熊本中央高校の何をどういった言葉で伝えればいいのか・・・日々、ずっと考えてきました。口癖のように「ネタがない」を連発して周囲を困らせたこともありました。不適切なことを書いて謝罪し、訂正したこともありました。そんな日々の中で、いつも思っていたこと
「学力」は変わる
合格した3名の生徒達に尋ねました。
「中央に来てからがんばったの?」
「はい」
「中央に来てからやればできると思ったの?」
「はい」
日商簿記3級合格。そう簡単なことではありません。でも、この3名は、先生方の指導を信じ、日夜必死の努力をし、この難関を突破しました。可能性は誰にでもある。ほんとうのことです。大切なことは、自分をダメと思わず、勇気を持って、逃げずに努力を続けること。そして、この3名はそのことが嘘ではないことを証明してくれました。
今年の終わり、多くの生徒達に希望をあたえてくれた話だったと思います。がんばりました!
「学び」の先にあるもの
『冬季課外、3年生、共通テスト高得点獲得・・・』職員室前方、黒板に貼られた予定表には、こう書かれています。-
ハッピーバースデー
先週、2年福祉リビングコースの魚料理実習に参加させてもらった際に
「校長先生、合唱部を見に来てください。」といきなり声をかけられました。
「えっ、合唱部なの?」
「はい、合唱部の西薗です。」と笑顔でアピールする西薗さん。なかなかグッドです笑
確かにここ最近の合唱部の活躍はめざましい。そうか・・・合唱部かと思っていると、
「校長先生、わたし終業式が誕生日なんです。」と同じ班の西村さんがカミングアウト。
なるほど、ふむふむ、ということは・・・そこで、いいことを思いつきました。
「だったら、西薗さん、終業式にハッピーバースデーを唄ってよ。」とわたし
「えー」と西薗さん。
「いやいや、合唱は人に聞かせてなんぼでしょう?」とこうなるとわたしは止まりません笑
「まあ・・・」
ということで、本日終業式。2年6組の教室にハッピーバースデーを聴きにいきました。
感動を知る
いろいろあってかまわない
朝から通用門に立っているとわたしの前をちらっと見て通り過ぎる生徒。
「おっ、迫口」とわたし。2年7組、迫口心温です。
「おはようございます。」
「久しぶりね、ちゃんと学校来てる?」遅刻が多く、教室にいないという噂を聞きます。
「来てますよ~」と迫口。
おっ、元気な返事。ちょっと安心です。
「先生、数学85点でした~」
「えー、ほんと・・・」若干失礼なわたし笑
「はい!」
迫口は、昨年、わたしの授業で「全部、わかりません」を連発していました。授業中は真剣です。寝たりさぼったりはしません。真剣に聞いているなーと思ってそばに行くと、またまた「全部、わかりません」笑 ちゃんと聞いていてわからないのはわたしの責任と約束しています。だから、もう一度教えます。ただ、1年生の頃には、そのがんばりがかたちにならなかった・・・申し訳ない。でも、2年の後半になって、がんばりがやっと実を結んだ。迫口は、家では弟妹の面倒を見る、いいお姉さんだそうです。徳本先生も苦労しました。でも、あらためて思います。
いろいろあってかまわない-
失敗したり、うまくいかなかったり、喜んだり、悲しんだり・・・高校生活はいろいろあっていいんです。わたしたちは、それを成長だと思っています。そして、何より生徒達のそんなありのままを大切にしています。迫口、また話題にします。がんばるように
親思う心にまさる親心
親思う心にまさる親心 今日の訪れ何と聞くらん-
吉田松陰
明治維新の志士、吉田松陰はその若き命を刑場で散らさねばならなくなったとき、辞世の句としてこう詠みました。子が親を思う気持ちよりも親が子を思う気持ちは強い。もしかしたらわかりきったことかもしれませんが、あらためて、感謝の気持ちを持たねばと思います。中央の生徒達。みんなの親御さん、そして後援会はすばらしい。感謝の気持ちを。
テストがあろうとなかろうと
3年総ビ担任の中野先生が
「いつでも見に来てください!校長ブログに~」と熱く訴えていたので、朝から3の7に-
階段を上がると廊下から教室の中が見えます。うんうん、みんなタブレットを真剣に見つめ集中しています。中野先生の言った通り、さすが・・・と思って教室の窓から教卓を見ると、そこに仁王立ちしていたのは、なんと橋本麻衣子大先生。あらっ・・・中野先生は?なんだ、なら、当然と思ってしまうわたしはおかしいでしょうか笑 中野先生は何処に・・・勢いにのって3の8の教室にも向います。教室に入ると笑顔で振り向く生徒達、3年総ビ大人です。それはともかく写真を撮ります。男子が、わたしに顔と視線を向けます。「いやいや、カメラ目線はいらないから笑」。そんなやり取りを見て、にやにやと笑う生徒達。これはけっしてやらせではありません。みなさんにお伝えしたかったのは、3年総ビは
頭の中を音楽に
中央福祉が目指すもの
「哲学」の勝利
ここ最近、若者たちが熱くない笑「そういうものだ・・・」とか・・・「なぜ?」「どうして?」といったことを考えようとしない。いいのか悪いのか、判断しようとしない。いわゆる「哲学」で言うところの判断停止。でも、ほんとうにそれでいいのか?もちろん、考えない方が楽です。大人たちだって面倒くさくない。ただ、それではだめです。自分に関わるあらゆることを自分の言葉で必死に「考える」若者が増えていってほしい。時代は、若き力を「考える」力を求めています。中央の後輩たちが、「考える」ことで原田依蕗に続いてくれること。-
わたしはそう願っています。合格、おめでとう!
なりたい自分、これからです!
なりたい自分、これからです!-
学生時代、子どもが好きで保育士になりたいと言っていたこと。本人は覚えてないかもしれませんが、わたしのところに面接練習に来て、ちょっとだけ厳しく言われて落ち込んでいたこと笑 難しい話題に必死でついていこうとしていた授業中のひたむきさ。そんな熊本中央高校での思い出の数々が「なりたい自分」に結びついていったとしたらうれしいことです。
われわれは、関わった生徒たちすべてが自分の人生を自分らしく、悔いなく生きていってくれることを願っています。苦労や困難もあるかと思います。でも負けないで、「なりたい自分」を磨いていってほしいと思います。東さん、報告ありがとう!
音楽への情熱
音楽室に入ると、生徒達の発表はあらかた終わっていました。残念。
本日は、芸術創造コース音楽選択者発表会。特に今回は、前半のピアノに注目・・・ブラームス、ベートヴェン、バッハ、ショパンと名だたる作曲家の作品が演奏されます。なぜか音楽だけは、超ミーハーで、バリバリ権威主義のわたしにはたまらないラインナップです笑 でも、結局ばたばたしていて聴くことはできませんでした。生徒達がどんな演奏をしたのか・・・次回からはぜひ動画に残してほしいものです。
ということで、もう一つの楽しみである教員演奏。毎回、生徒達の発表の後に、わが校が誇る音楽の匠たちの演奏があります。今回は大塚先生と復帰されたばかりの田口先生。ロシアの作曲家スクリャービンの『左手のための夜想曲』。大塚先生が、生徒達に囲まれる中、流麗な旋律を見事に左手だけでつなげていかれます。「おー」と驚愕する生徒達。ラストは、田口先生。有名なジョルダーニの『Caro mio bem』冒頭のフレーズの声量だけで圧倒されます。久しぶりです。
幸福ホルモン
生物としての人が、なぜ損得ではなく他人のためにがんばれるのか、その理由を理論的に解き明かしていきます。さて、2年生の生徒達はどうしていたのか?―
少々難しい言葉や話があり挫折している生徒もいましたが、普段、絶対に聞くことはないであろう話題に食い入るように聞き入っていた生徒達もたくさんいました。印象的だったのは
幸福ホルモン-
誰が名付けたのか、このネーミングはなかなかグッドです。人のためになる。人の役に立つことで幸福ホルモンが分泌され、清々しい気分になると言います。ということは日頃からそう心がければいい。なるほど・・・いい講話でした。根拠のある学説に基づいて人について考えるということ。生徒達にとっては、人権というよりも、そういった「知の世界」を垣間見るきっかけになったのではないかと思います。
誰一人同じではない
誰一人同じではない-
学生達の発表を聞いていてそう思いました。そして、ちゃんとそのことがわかっている、と。わたしも、最初に話す機会があったので、がん看護専門看護師田村恵子さんの話を引用させてもらい。患者さんは誰一人同じではない。孤独な人もいれば、家族に囲まれている人もいる。不安な人もいれば、生きることに執着している人もいる・・・看護師を目指すみんなにはそのことを忘れてほしくない、という話をしました。でも、わたしに言われるまでもなく学生達はちゃんとわかっていました。たった1時間だったけれど、学生達の発表は、ほんとうに清々しく、立派なものだったと思います。
2月の国家試験、みんなの思いがきっと届くことを心から祈っています。
希望の虹
「なりたい自分」になるために、中央に来た生徒がいます。
「なりたい自分」を中央で見つけ、それを目指している生徒がいます。
失敗してもあきらめず、「なりたい自分」にこだわっている生徒がいます。
「なりたい自分」。-そう簡単なことではありません。そんなに甘いはずもありません。悔しい思いをしたり、涙を流したり、挫折したり、傷ついたり・・長らく教師をやっていますが、うまくいかなかった生徒達のこと、けっして忘れることはありません。
今週末、「なりたい自分」になるための闘いに生徒達が挑みます。まさしくそれは闘いです。その中には1度は上手くいかなくてリベンジに賭ける生徒もいます。どうやったら限界の中で最善を尽くせるのか。何をどうすれば合格がつかめるのか。先生方も、生徒達も必死に考え、時を費やし、努力を重ねてきました。
独学ではだめなのか?
〇〇がやりたいから〇〇大学に行きたい。-
今年、面接練習をしていてよく聞いたフレーズです。ついついこう思ってしまいます。やりたいなら今からすればいい、と。今の時代、やりたいと思うならスマホ一つあれば実現可能な時代です。それに、これまでよりもスピードが求められる時代。大学に行って時間をかけるより、できることは自分でどんどんマスターしていった方が、コスパがいいとは思わないでしょうか?ようするに
独学ではだめなのか?-
ということです。何かを学びたいと思うとき。何かを取得したいと思うとき。学校に行くことや誰かに習うことを前提にしてしまう。これまでのように、ゆるやかで、牧歌的な時代なら別にそれでもかまわないでしょう。でも、今はsociety5.0の時代。情報はどんどん更新され、何が正しいのか誰にもわからない不確かな時代です。もしもやりたいと思うことがあるのなら、さっそく独学で始めてみてはどうでしょう。独学は難しい・・・いやいや、意外とできるものです!
たどりつくこと
専門学科である以上、どうしても途中でドロップアウトしていく生徒がいます。残念なことです。でも、なんとか最後までたどりつけば、どうにか国家試験をクリアーすることで看護師への道が開けます。長年看護科を見てきて思います。先輩達だって、そんなに順当にいったわけではない、と。なんとかたどりついて、なんとか乗り越えて、やっと看護師になっています。けっしてあきらめないで・・・今の看護科の生徒達もそうであってほしい。看護科に競争はいりません。仲間同士協力し、この厳しい看護への道の頂にみんなでたどりつけるように・・・わたしは、心からそう願っています。
何かに挑むということ
中央ならではの光景↓-
期末考査前日の校内の模様。「教室では静かに勉強している人がいるから廊下に出てお互いに教えられるようにしているんです。」と西田先生。生徒達の「わかりません」には、先生方がマンツーマンで教えています。やらせではありません笑
ほんとうは、校内をくまなく周って、試験勉強に必死に取り組む生徒達の姿をすべてお伝えしたいのですが・・・職員室の近場だけになりました・・・ご了承ください。
何かに挑むということ-
テストで点数を取ることが教育の目的ではありません。もちろん、授業の目的でもない。ましてやそこに競争を持ち込もうとは思っていません。ただ、生徒達が、必死にがんばろうとしている。そんな姿を中央の先生方はほっときません。学力がどうのこうのよりも、何かに挑む力を付けたい!わたしたちは、日ごろからそんな思いを持って生徒達に関わっています。たかが期末考査ですが、されど期末考査です。その背景には、生徒達と先生方の思いとこれからがたくさん詰まっている。結果だけではなく、がんばったという過程をほめてあげたい。熊本中央高校は、そんな学校です。わたしは、そんな風に思っています。
大切なのはストーリー
中央始まって以来初の快挙です。3年1組谷昭見、熊本市消防局に見事合格!誰もが、まさか合格するとは思っていなかったはず・・・指導したのは小森先生。
「すごいですね。先生の指導のたまものです。」
「いやいや、多くの先生方が応援してくださいました。学校の力です。」
一流の人は謙虚です。けっして自分のおかげ、とか、自分が、自分が、とは言いません。
大切なのはストーリー-
わたしはそう思っています。決して甘くはないストーリーが、人を強くし、成長させます。たとえ結果は出なくとも・・・熊本中央高校は、そんなストーリーのたくさんある学校です。
谷と小森先生、おめでとう!まだ進路が決まっていない3年生、次はあなた達の番です。とっておきのストーリーを期待しています。
自分の言葉で
わたしは、こういうシチュエーションでめったにほめません。ほんとうのことを言います。原田の話、文句なしに素晴らしかったと思います。世の中には、哲学者の〇〇が~言っている・・・とか、それは〇〇だ・・・とか、一見すると賢そうに見えて1秒も自分の頭で考えず、権威と言う名の他人の言葉に阿って雄弁を気どるつまらないインテリもどきがたくさんいます。
自分の言葉で-
少なくとも原田は、自らに沸き起こる「哲学」的な問いを他人の言葉に頼らず、自分の言葉で必死に掘り下げていました。わたしは思います。われわれ大人は、こういった若者にこそ権威や忖度といったつまらないことではなく、ほんものの学問、ほんものの「哲学」を用意しなければならない、と。世界とは何なのか?自分とは何なのか?-
原田依蕗よ、またともに「哲学」しましょう!
勇者であれ!
入試不合格の報が届きます。生徒、そしてかかわった先生方も深く傷つきます。こんなにがんばったのに・・・何のための努力だったのか・・・自分達の力不足に心は沈み、立ち上がれないほどのショックを受けます。でも、あえて言いたい。
このまま終わってもいいのか!-
人は試されます。苦しいとき、失敗したとき、もうだめだと思うとき・・・そんなときに、その人のほんとうの力が・・・失敗に落ち込み困難から逃げる人生を歩むのか。いつまでもくよくよして嘆き続ける人生を続けるのか。
11月9日の入試説明会、来てくれた中学生のみなさんにわたしはこんな話をしました。
「熊本中央高校は勇者を育てたい。失敗を恐れず挑戦し、たとえ失敗してもまた立ち上がることのできる勇者を-」
英語は言葉です。
10月23日(水)に大々的に熊本市で開催された『世界津波サミット』。2年特進コース、池田さん、岩崎さん、柏尾さん、松本小さん、そして2年芸術創造コース、ご存じ生徒会長の下川さんが、防災に関するプレゼンとディスカッションに世界各国の若者たちと一緒に参加しました。熊本中央高校にとっては画期的、いや歴史的なイベントになりました。もちろんコミュニケーションはすべて英語。
ということで、のびのびになっていた取材です。
「昼休み、13:30にサミットチーム、校長室にいいかな?」とわたし
「はい、大丈夫です。」と池田さん。
さすが、大舞台を経験した生徒達は、時間に厳格です。1秒と遅れず13:10ちょうどに校長室に
「失礼します!」普段、閑散としている校長室に明るい声が響きます。
わたしも、生徒達のせっかくの昼休みを奪ってはいけないと、事前に質問を3つ準備していました。
「きっかけは何だったの?」
「やり終えた感想は?」
「これから何につなげたい?」
われながらいい質問です笑 アルワザニ先生のおかげ、グローバルを知ったこと、コミュニケーションの大切さ、協力することの大切さ、参加した人たちのやさしさと誠実さ・・・等々、さすが、中央が誇る立派な生徒達です。いいコメントです。でも、そんなみんなのコメントの中で一番印象的だったのは
英語は言葉です。-
という話でした。世界各国の人たちとコミュニケーションがとれる。文法とか構文とかそういうことではなく、片言でも、単語だけでも、人に自分の言いたいことや思いが伝わる。英語は言葉です・・・とっても印象的でした。以前、アルワザニ先生も授業中に言っていました。「書けるだけではだめ!話せないと意味がない。」と-
またとない経験をしたと思います。そして、熊本中央高校に新たな勇気をもたらしてくれたと思います。よく、がんばりました!
「しめる」力
「見えない学力」を
無限と連続
忘れてはならないこと
「創造」があること
来たれ中央に!
善には善の報い、悪には悪の報い
感動しました!
中央は愛されています。
茶会にて、猫はどう思う
中央生は「考える」
ブログに書いてください!
Mr.総ビ
「自由」であること
看護師に絶対なる!
わかる、わからない!?
大切な2つのこと
切磋琢磨
面白い授業とは?
人は学ぶもの
教師の役割
絆を深める
「批判」に学ぶ
何より生徒が活発であること
「基本」を学ぶ
「答え」のない学び
根拠のない自信
自分の「時間」
教師自身が汗をかく
教育は「出会い」に始まる
真面目の力
創立記念日に
才能よりも勇気を
なりたい自分
宣誓式に向けて
見つけてほしい
中央が好きなんです!
アウトプットの力
「なぜ?」を問うこと
授業を大切にする
時代の「空気」、そして「未来」
書の「道(みち)」
運命の女神に好かれる
ホモ・ファーベル
山より大きなイノシシはいない
授業はエンターテイメント!
「心」が変われば、学校が変わる
生徒の側に立つ
改善あるのみ!
なごやかに、ゆるやかに
中央らしい授業を
授業ができる喜び
さて、今年の学習合宿は?
おすすめです!中央特進
生徒の心に火をつける
保健室に行きました!
『ボッチャ』って何だ?
救命救急講座に参加しました!
ゴンドーシャロレーにて
自分を見つめ直します。
夏頑張る、春微笑む
優秀な教師が評価される時代
今日、ヒロシマ原爆忌
歌に思いをのせて
あなたはわたしの夢だから
やります!面白い数学の授業を
君に捧げる応援歌
本日、早朝7:00。中央書道部が松山で行われる『書道パフォーマンス甲子園』に出発しました。初出場です!中央に書道部ができた頃を思い出します。
歩んできた道に仲間がいて 忘れることはない
嬉しかった日 悔しかった日 共に泣いた日 共に笑った日
-Hippy『君に捧げる応援歌』-
書道の経験者がいたわけではありません。施設や道具がそろっていたわけでもありません。紙もない、場所もない・・・そんな中で力を合わせ、けっしてチャレンジをあきらめなかった。実績のある生徒達を集めて成果を出す。多くの私学がやっていることとはまったく逆です。一から自分達で考え、努力し、時には涙を流し、悔しさを乗り越え、ひたすら前へ前へと歩んできた。書道パフォーマンスもまたしかり。どれだけ失敗したでしょう。笑われたり、蔑まれたり、挑戦してもなかなか予選を通過できなかった・・・でも、そういった歴史が、ほろ苦くも忘れられない足跡を残しました。
みなさんはどう思われるでしょう。教育って、本来、こうでなければならないとわたしは思います。繰り返しますが、実績のある生徒を集めて成果を出す。誰のため?学校のため・・・でも、それは違うでしょうって言いたい。
優勝するとかしないとか、そんなことよりも真の教育がここにあるということ、あきらめない、めげない、くじけない生徒達がここにいるということを声を大にして訴えたい。
初の全国大会。
立ち上がろうとする君に捧ぐ 君への応援歌 全力注ぐ
負けそうなときは思い出してよ 過ごした日々をこれまでの足跡
-Hippy『君に捧げる応援歌』-
全国に届け~中央書道部の書の力!そして飽くなきひたむきな思いよ。新たな一歩が、また次の一歩へ。がんばれ、書道部!
元気と勇気を届けたい!
三本の矢
スイカと夏のサプライズ
国試の合格率より大切なこと
みなさんに支えられています。
表現できない何か
ものさしは一つではない
伝統の力
子どもは小さな大人ではない
3つの力で
時代は、課題発見力です。
ほんとうに変わるべきもの
何のためのテストだろう?
返事のある教室
コロナ感染の中で
約束したので
授業=我慢ではない!
続・授業を極めたい
授業を極めたい
先日、数学科の百田先生に
「塩田先生が、昨年言っていたこと、今なら少しわかるような気がします。」
と言われました。正直、何のことか覚えていませんが・・・笑 普段、無駄な雑談はしないので、もちろん授業のことでしょう。自分は成長したってことかもしれません・・・笑
さて、今日は家庭科の田島教生の研究授業です!
「まず初めに、総合探究コースのみなさんに関係のある話から始めます。水検定です。」
明るい笑顔とはきはきとした言い回し。こんなことを言っては何ですが、やはり見た目も大切です。そこは勝てない・・・笑 時間にして2時間。ひとつひとつしっかり丁寧に授業が進んでいきます。2年5組の生徒達も先生の問いかけに何とか言葉を返そうとがんばりました。授業は教師と生徒で創るもの・・・教師だけがどれだけ力んでも、けっしていい授業にはなりません。
「おっ、すごい・・・」
生徒からの声に、控えめに驚く田島教生のリアクションが印象的でした。
学校をよくしたい!
権威を疑う
中央総ビのサクセスストーリー
一人の出来事をクラスの教材に
担任をしていた頃、連絡ばかりの朝は嫌いだったので、連絡はペーパーにして副委員長に後ろの黒板に書かせていました。確認するのは自分たちの責任。何でもかんでも話で伝えると賢くなりません。むしろ甘えます笑。で、わたしは話をする、いや、話をする時間を作る。何を話すのか?見たままを話すのはNGです。寝ている生徒に寝るな~別にいいのですが、それでは生徒達は考えたり、気づいたりしません。だから「教材化」して話す。ここが技です。ようするに「なぜ?」のポイントを絞る・・・一人の出来事を「教材化」してクラス全員で考える材料にする。問題はいくらあってもOKです!そのすべてが「教材」になるから・・・
感じる心
好きに優るものはない
教え方のプロ
若者に学ぶ時代
「なぜ?」と「アウトプット」
生徒を見るということ
母校に錦を
「どうせ」と「まあいいや」
スーパーダンディー徳本
教師になりたい!
生きていく強さを
すべての高校生にエールを
中央生は本番に強い!?
教えることは学ぶこと
能ある鷹は爪を隠す
担任の腕
今日から2年生
ザ・一宮ワールド
新たな一歩を
次は動画鑑賞、TEDトーク『キャロル・ドゥェック教授 必ずできる!未来を信じる「脳の力」』が始まります。
生徒にとって意味がある、ためになると確信を持てたものをどんどん授業で使っていく。日頃からその意識がないとなかなかできません。小森先生、よく勉強しています。すばらしい。
「校長先生が授業を見に来るの、3段階ぐらいにしてもらえませんか?明日はまず第1弾・・・」
なんて謙遜していましたが、どうしてどうして感心ばかりですよ、先生笑。
小森先生の新たな一歩が、次の一歩、また次の一歩へと・・・熊本中央高校で紡がれていく。楽しみです。先生の物語に幸多からんことを~
中央アートの先導者
教師の実力
ほんとうに大切な4つの力
グランドピアノ、お披露目です!
掃除道
思いを力に
テストが物語るもの
学校は、必要なんです。
無垢でピュアでハートフル
すべてのことに意味がある
孤軍奮闘
言葉の力
今日は書道部!
「聞く」ということ
教室に入ると、「おはようございます!」というたくさんの声。
「先生、何しに来たんですか?」
「見学に来た。」
雨曇りの天気とは対象的に、明るい笑顔がウェルカムしてくれます。
週明けの教室訪問は、1年9組教室。
看護科のお母さん、大ベテランの先生が担任のクラス。明るく屈託のない雰囲気から、よくかわいがられているのが伝わってきます。ベテランの味というやつです笑。
「今日は連絡事項がたくさんあるから、LHRの時間も併せて伝えますね。」
そんな担任の言葉に、教室は一瞬で静かになり、連絡ノートを出す生徒達。
今年の1年生はすばらしいです。入学以来、「うるさい」とか「静かにしろ」なんて不適切な言葉を校内で聞いたことがありません。
きっとわかっているんだと思います。そもそも学校は話を「聞く」場所であることを。
きっとわかっているんだと思います。話を「聞く」ことができないと損をするということを。
看護師という夢。-
それを必ず叶える!まだ幼い瞳の奥に、しっかりとした決意が芽生えるだろうことを期待しながら教室を後にしました。
いざ、体育祭へ
「一発勝負だよ!わかってる?」
「わたしは、むちゃくちゃ頭にきてるんだけど!」
「ソーラン節はとりだよ、最後だよ!誰かの気持ちがゆるんだら、今年の3年はこんなもんかって思われる!」
「わたしは、できるまで何回もやるからね!」
熊本中央高校が誇る熱血ウーマンが吠える、吠える。熱い、熱い。
歳のせいか、うるうるとじーん、じーんが繰り返される笑。わたしは、この熱血ウーマンの熱さが大好きだ笑。
明日は体育祭。数年ぶりのフルーバジョン。中央恒例、プログラム最後の3年ソーラン節、最後の指導に熱が入る。
なんとしても素晴らしいものにしたいという思い。-
感動は目には見えない。がんばればがんばるほど青春は輝く。仲間とともにその一瞬に挑む。
わたしもわくわくがマックスだ。
「中央らしい」体育祭。きっと生徒達が見せてくれるだろう。
根っこって何だ?
若手のハイパーフォーマンスMCティーチャーの朝のHR。1年3組。
← いきなり読み始めた詩。しんみりと聞き入る生徒達。
「この詩で、根っこって何だと思う?」
「えっ、うーん、がんばる動機みたいな・・・笑」とある生徒
ティーチャーはおもむろに語りだす。高校時代にお母さんの弁当のかわりに内緒で購買のパンを食べていたこと。それを、先日お母さんにあやまったこと。その時、お父さんが、「お前、母さんが何時に起きていたのか知っていたのか?母さんは4時半に起きていたんだぞ」と言われて、自分が支えられていたこと、自分という花を、たくさんの枝や幹や根っこが支えてくれていたこと。を-
「みんなは今、花かもしれない。でも、花には必ず根っこがある。いいクラスとは、誰もが花になれて、誰もが根っこになれるクラスだと思う。」
こんなにいい教師だったかな・・・笑。わたしもうっかりしていた。
ただし、「校長先生がいるからこんな話をしたわけじゃないんだよ笑。」という台詞は余計です笑。いいHRでした~
老骨に鞭打って
ただ、ひたすら教壇に立ち続ける教師がいます。
ただ、ひたすら教えることにこだわる教師がいます。
ただ、ひたすら生徒達とかかわる教師がいます。
中央高校最年長、とってもチャーミングな英語の先生の授業にお邪魔しました。
「先生、今日の授業の前半を見学させてもらっていいですか?」
「えっ、特別なことは何もしませんよ笑」
「あと・・・怒らないでくださいね・・・」
「何ですか?」
「ブログ書くんですけど・・・“老骨に鞭打って”という言葉を使ってもいいですか?」
「もちろんです。老骨に鞭打ちまくっていますから笑」
授業の開始からオールイングリッシュ。元気いっぱいです。
「Who is your favorite writer?」
「What sports do you like?」
「Do you belong to the badminton club?」
とてもわたしには聞き取れない英語、英語、英語・・・。先生は、かまわずぐいぐいとオールイングリッシュ。元気に答える生徒達。
ただ、ひたすら授業をする。いくつになろうと、ただ、ひたすらに。老いてもなお授業をする。われわれ教師にとっての授業、その根っこにある大切なことを、あらためて今日の授業で教えられた気がしました。
二刀流!?
「明日、朝のホームルーム見に行くから~」とわたし
「えっ、見に来るんですか?」
「そうだよ。だめ?」とわたし
「いやー、わかりました笑」
今朝の教室訪問は、こんな適当な感じで決定しました笑
1年2組、普通科芸術創造コース。
いつもスーツで、礼儀正しく、生徒思い。
いつもにこやかで、きちんとしていて、生徒にやさしい。
担任は、個性的な教師が多い中央で、屈指の常識派、この人に任せておけば間違いないという先生です。連絡事項も、口頭だけではなく、黒板にきちんと書く。
1限目進路講話があるということであわただしく終わった朝のホームルーム。そこで注目すべき画像を発見!
「写真撮っていい?」とわたし
「はい」
「美術なの?」とわたし
「いいえ、音楽です!」
きらきらした笑顔、音楽でもこれだけの絵のセンス。まさに二刀流。熊本中央高校芸術創造コースは、才能の宝庫だなあ、とあらためて感心しました。