「関係」を考えさせる小説
2026-07-08
これまでもいろいろあった「関係」-
人間「関係」、恋愛「関係」、親子「関係」、友人「関係」・・・こうあるべきといったことがなくなり「自由」であるがゆえに、さらにどうしていいかわからず、そんな「関係」に悩まされている人は多いのかなと感じています。もしかしたら今ほど、「関係」が難しい時代はないのかもしれません。そんな時代に
「関係」を考えさせる小説-
を紹介します。小説には必ず何らかの「関係」が出てきます。物語だからといって、日常からそうかけ離れたものではありません。わたしたちが小説を読むとき、多くの場合、そんな「関係」を読んでいます。作家の凪良ゆうさんは、今の時代にある、いろいろな「関係」を主題に描く作家です。『流浪の月』『汝、星のごとく』という2作品で本屋大賞受賞。この受賞も彼女の「関係」を読ませる力の証かと思います。今回紹介する『多類婚姻譚』は2026年上半期の直木賞候補作にもノミネートされています。読んでみると、これまでの小説、あるいは古典作品にはない「関係」の奥にある心情、人の在り方が絶妙な筆致で表現されており、なおかつ面白い。正直、今の世の中、そんなに読むべき作家はいないかと思いますが、凪良ゆうの紡ぐ物語は、必ずみなさんの心を深いところでゆさぶるはずです。ぜひ、読んでみてください。


