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学校長ブログ

今日は書道部!

 御存じの方は多いと思います。
 中央書道部は、今年1月の書道パフォーマンスグランプリで全国3位に輝きました。
全国で3番手です!
 
今日は歓迎遠足、全校生徒は西合志グランドでバーベキューの予定(スクールライフブログを見てください笑)です。が・・・あえて書道部を取り上げます。
結果だけを見ると過去は帳消しになりそうですが、これまでの歩みはけっして楽な道ではありませんでした。紙がない、場所がない、道具がない・・・はじめてやった書道パフォーマンス。中学生の前で紙が破けて・・・うまくいかない、もうだめだ・・・でも、それでも辞めないで、あきらめないで続けてきた。先輩から後輩へ、悔しさや思いがたくされたバトン・・・ほんとうに、ほんとうにいくつもの困難を乗り越えて書道部の今があります。
 
書道部は、めげない、あきらめない、くじけないという「中央らしさ」の象徴(しょうちょう)だとわたしは思っています。
来週、木曜日。夏の甲子園動画審査の締切日。新聞紙に懸命に書の練習をする生徒達を見ていて、胸に熱いものがこみあげてくるのを感じました。いい結果がでますように・・・

「聞く」ということ

教室に入ると、「おはようございます!」というたくさんの声。

 

「先生、何しに来たんですか?」

「見学に来た。」

 

雨曇りの天気とは対象的に、明るい笑顔がウェルカムしてくれます。

 週明けの教室訪問は、1年9組教室。

看護科のお母さん、大ベテランの先生が担任のクラス。明るく屈託のない雰囲気から、よくかわいがられているのが伝わってきます。ベテランの味というやつです笑。

 

「今日は連絡事項がたくさんあるから、LHRの時間も併せて伝えますね。」

そんな担任の言葉に、教室は一瞬で静かになり、連絡ノートを出す生徒達。

今年の1年生はすばらしいです。入学以来、「うるさい」とか「静かにしろ」なんて不適切な言葉を校内で聞いたことがありません。

きっとわかっているんだと思います。そもそも学校は話を「聞く」場所であることを。

きっとわかっているんだと思います。話を「聞く」ことができないと損をするということを。

看護師という夢。-

それを必ず叶える!まだ幼い瞳の奥に、しっかりとした決意が芽生えるだろうことを期待しながら教室を後にしました。

いざ、体育祭へ

「一発勝負だよ!わかってる?」

「わたしは、むちゃくちゃ頭にきてるんだけど!」

「ソーラン節はとりだよ、最後だよ!誰かの気持ちがゆるんだら、今年の3年はこんなもんかって思われる!」

「わたしは、できるまで何回もやるからね!」

 

  熊本中央高校が誇る熱血ウーマンが吠える、吠える。熱い、熱い。

 歳のせいか、うるうるとじーん、じーんが繰り返される笑。わたしは、この熱血ウーマンの熱さが大好きだ笑。

 明日は体育祭。数年ぶりのフルーバジョン。中央恒例、プログラム最後の3年ソーラン節、最後の指導に熱が入る。

 なんとしても素晴らしいものにしたいという思い。-

 

 感動は目には見えない。がんばればがんばるほど青春は輝く。仲間とともにその一瞬に挑む。

 わたしもわくわくがマックスだ。

 「中央らしい」体育祭。きっと生徒達が見せてくれるだろう。

根っこって何だ?

若手のハイパーフォーマンスMCティーチャーの朝のHR。1年3組。


 いきなり読み始めた詩←。しんみりと聞き入る生徒達。


「この詩で、根っこって何だと思う?」

「えっ、うーん、がんばる動機みたいな・・・笑」とある生徒


 ティーチャーはおもむろに語りだす。高校時代にお母さんの弁当のかわりに内緒で購買のパンを食べていたこと。それを、先日お母さんにあやまったこと。その時、お父さんが、「お前、母さんが何時に起きていたのか知っていたのか?母さんは4時半に起きていたんだぞ」と言われて、自分が支えられていたこと、自分という花を、たくさんの枝や幹や根っこが支えてくれていたこと。を-


「みんなは今、花かもしれない。でも、花には必ず根っこがある。いいクラスとは、誰もが花になれて、誰もが根っこになれるクラスだと思う。」

 こんなにいい教師だったかな・・・笑。わたしもうっかりしていた。

ただし、「校長先生がいるからこんな話をしたわけじゃないんだよ笑。」という台詞(せりふ)は余計です笑。いいHRでした~

老骨に鞭打って

ただ、ひたすら教壇に立ち続ける教師がいます。

ただ、ひたすら教えることにこだわる教師がいます。

ただ、ひたすら生徒達とかかわる教師がいます。

 

 中央高校最年長、とってもチャーミングな英語の先生の授業にお邪魔しました。

「先生、今日の授業の前半を見学させてもらっていいですか?」

「えっ、特別なことは何もしませんよ笑」

「あと・・・怒らないでくださいね・・・」

「何ですか?」

「ブログ書くんですけど・・・“老骨に鞭打って”という言葉を使ってもいいですか?」

「もちろんです。老骨に鞭打ちまくっていますから笑」

 

 授業の開始からオールイングリッシュ。元気いっぱいです。

「Who is your favorite writer?」

「What  sports do you like?」

「Do you belong to the badminton club?」

 

 とてもわたしには聞き取れない英語、英語、英語・・・。先生は、かまわずぐいぐいとオールイングリッシュ。元気に答える生徒達。

 

 ただ、ひたすら授業をする。いくつになろうと、ただ、ひたすらに。老いてもなお授業をする。われわれ教師にとっての授業、その根っこにある大切なことを、あらためて今日の授業で教えられた気がしました。

二刀流!?

 昨日の夕方、職員通用門。
「明日、朝のホームルーム見に行くから~」とわたし
「えっ、見に来るんですか?」
「そうだよ。だめ?」とわたし
「いやー、わかりました笑」

 今朝の教室訪問は、こんな適当な感じで決定しました笑
1年2組、普通科芸術創造コース。
 いつもスーツで、礼儀正しく、生徒思い。
 いつもにこやかで、きちんとしていて、生徒にやさしい。
担任は、個性的な教師が多い中央で、屈指の常識派、この人に任せておけば間違いないという先生です。連絡事項も、口頭だけではなく、黒板にきちんと書く。
1限目進路講話があるということであわただしく終わった朝のホームルーム。そこで注目すべき画像を発見!
「写真撮っていい?」とわたし
「はい」
「美術なの?」とわたし
「いいえ、音楽です!」
きらきらした笑顔、音楽でもこれだけの絵のセンス。まさに二刀流。熊本中央高校芸術創造コースは、才能の宝庫だなあ、とあらためて感心しました。


同じ教師として・・・

2024.04.22
今、熊本中央高校で担任も生徒ももっとも初々(ういうい)しいクラスに行きました。
看護科1年10組。
わたしが教室に入ってきたことを気づかないほどの集中、集中。すばらしい雰囲気です。
中央看護科はipadを使って専門科目を学習します。難しい専門用語、折れそうになる心。
でも逃げるわけにはいかない。看護師への道は己との闘いです。負けないように。くじけないように・・・
一方の初担任、若手のホープの先生も同じ。生徒の前では、肩書や経験年数、古いとか新しいは関係ありません。みな、同じ教師です。
生徒をどれだけ成長させることができるのか?自分に負けないように。くじけないように・・・
教師としての技術と専門性を高めて、このクラスの生徒達とともに成長していってくれたらと思っています。同じくわたしも教師です。
生徒の成長、これをどう実現できるのか?揺れつ戻りつしながら自分を高めていきたい、そう思っています。
新しい週が始まります!

未知への挑戦

2024.04.19
3号館4F、理科室前のギャラリーには、世界各国の動植物の写真が展示されています。
わが校の生物教師が、東京書籍の特派員として世界を取材し、撮影してきた写真の数々です。
このギャラリーを見るたびに、あらためて、自然は未知なんだということを思わされます。
その荘厳さと奥深さ、そして、やっぱり学ぶということは“未知への挑戦”なんだ、と・・・
学校での「学び」がマンネリ化しないように、われわれ教師は、常にそのことを忘れてはならない。この場所を通るたびにそう思います。
 
週末になりました。下の写真は、同じく理科室前にある水槽です。
わかるでしょうか?かさごの赤ちゃんとにらめっこ笑
わたしのささやかな癒しです。みなさんも熊本中央高校に来られた際には、ぜひお立ち寄りください。
 

授業の「深さ」をつくるもの

 2024.04.18
1日のうちの4限目、もっとも眠くなる時間。2年芸術創造コースの授業見学に行きました。自称日本史博士、ある先生の「日本史探究」の授業。-
 
「何がいったい階級を作ったと思う?」
「米を持つ者が持たざる者を支配する。米を奪うために何が起こる?」
「日本のことが書いてある本が3冊あります。さて、どこの国の人が書いたのか?」
・・・・・・
静かな語り口、けれど秘められた情熱を感じさせる言葉、発問の数々は、歴史の不思議さに生徒達を引き込みます。じっとたたずんでまどろみもせず話に没頭する生徒達。
テクノロジーを活用すればもっと今風で、スマートな授業になるのかもしれません。でもあくまで黒板。
プリントではなく学習ツールを使えば、もっと効率よく知識が伝えられるのかもしれません。でも、あくまで手作りプリント。
テクノロジーが授業を変える。世間ではそんなことがよく叫ばれています。
でも、テクノジーで、今この教室にある授業の「深さ」が作れるでしょうか?
中央での勤務年数30年、ベテラン教師の鉢巻き姿が誇らしく見えた時間でした。

1年1組の謎!?

2024.04.17
いったいこれは何なんだ~?1年1組の教室に入って目についたチロルの山。
「先生、これはいったい何ですか?」と聞きたかったけれど、中央を代表するパワフルウーマンの迫力の前に、たじろぎ、どうしても聞けない(笑)
粛々(しゅくしゅく)と始まった英単語テスト。
「おっ、見た目満点じゃん」とわたし。
「はい、見た目は・・・」
そんな、ささやかなやりとりを繰り返しながら、どうしてもチロルが気になる。
ホームルーム終盤。パワフルウーマンがいきなり語り出す。
「わたしは今、猛烈に反省しています。」
生徒達のえっという顔。
「実は、わたし昨日、〇〇君が腰を痛めているのを知らないで、「しゃきっとせんね!」とはっぱをかけてしまいました。しかも背中をたたいて・・・
〇〇君、ほんとうにごめんなさい。自分が知らないところで人を傷つけることがある。だから、それをみんなにも忘れてほしくないから、後ろに『鈴と小鳥と、それから私』を貼りました。
みんなちがって、みんないいです。」いい話だ。いい担任は“自分を語る”。さすがパワフルウーマンのホームルーム。
教師の思いが届くとき、教室はいつもすがすがしい雰囲気に包まれる。やっぱり教室はいい。
ただ、いったいあのチロルは何なのか?というわたしの疑問をウーマンにたずねることはできなかった(笑)。

模試に挑む

2024.04.16
ぴりっと張り詰めた空気。真剣なまなざし・・・
3年特進コースが、今年最初の進研模試に挑みます。
「数よりもストーリーを。」-
受験勉強の功罪がいたるところで叫ばれる中、中央特進は、あくまで
1人1人の成長と、なりたい自分になるために受験に挑みます。
〇〇大学何名等といったいわゆる進学実績・・・これまであった学校の常識。これにも熊本中央高校特進コースは疑問を呈します。
何のために勉強するのか?-
それは、自分の可能性を見つけるため・・・
今まで知らなかった自分を知るため・・・
なりたい自分になるため・・・
中央特進の”こだわり“です。
たくさんの先輩達が、なりたい自分になるんだという感動的なストーリーを見せてくれました。それは特進の誇りです。
今年の3年特進コースは、どんなストーリーを描くのか?-
模試の冊子を1枚1枚めくりながら問題をじっと見つめる生徒達の姿に、そんな期待が膨らみました。
脳みそに汗をかくぐらい考えること!新たな感動が生まれることを期待して・・・

読書の心

2024.04.15
週明けは雨のスタートです。
「8時40分になったら勉強をするか、読書をするか始めてください!」
ざわつく教室、急いで勉強道具を取りに担当箱に走る走る。
今年度から初担任になったニューフェイスの女性の先生のホームルームを見学させてもらいました。
さすが2年生、朝の時間は慣れたものでさっと静かになり、ほとんどが漢字の学習を始めます。
そんな中、『すばらしき人体~あなたの身体をめぐる冒険』(山本健人著)を熱心に読みふける生徒の姿がありました。
「自分で買ったの?」とわたし。
「はい」
「興味あるの?」とわたし。
「はい」
たったそれだけの会話だったけれど、その生徒の強い興味がわたしの心を打ちました。読書は強制されてするものではない。わたしはそう思います。
本を読むことは心が自由だということを思い出させてくれるとも・・・どんなことがきっかけになるかわからない。
熊本中央高校にはきっとこんな「答えのない学び」がたくさんあるんだろうなあ~
「2年生は、今週からスカート丈、靴下、ちゃんとする強化週間に入ります!全員起立!」
担任の先生の元気な声が響く中、そんなことを思いながら教室を後にしました。

担任の思い、彩る言葉。

2024.04.12
「生徒の数だけ夢がある。」-

1・2号館4F。新1年生の教室の後ろにはこんな言葉が掲げられています。
担任の先生は、「教壇に立つ先生方に見てほしいから、みんなの後ろに掲げています。」と熱い思いを語ってくれました。
今朝、その教室のショートホームルームを訪問しました。
「クラスで大切なことは何だった?」という担任に、「思いやり」とにこっと笑いながら答える生徒達。「そう、だから、書道部の人たちに“思いやり”を書いてもらいました。これを、みんなから見える黒板の上に掲げたいと思います。」うん、うん、とうなずく生徒達。
思いを言葉にする。この春の学級開き。担任の心には、たくさんの思いがめぐっています。成長してほしい・・・思いやりをもってほしい・・・楽しい学校生活を送ってほしい・・・そんなたくさんの思いが言葉になって、春の教室を彩ります。
「反応がなくても、俺は、何度でも問いかけ続けるから(笑)」

ふと見ると、春の陽光差し込む教室の窓に、ちょっと微笑む生徒達の姿がガラス越しに映っていました。

新入生オリエンテーションにて

2024.04.11
「友達作りを急がない。」
本日から始まった新入生オリエンテーション。その人権講話での話。
それからまた、こんな話もありました。
「友達は作るものではなく、同じ空間で、同じことを頑張る中で自然とできるもの・・・」
この話の中には、とても大切なことが含まれています。わたしたちが日常的によかれと思っていることであっても、それが必ずしも誰にでも当てはまることではないということ。他を認め、他を尊重すること。
わたしもまた入学式で、金子みすゞの「鈴と小鳥と、それからわたし」にある「みんなちがって、みんないい」という言葉を引用させてもらいました。熊本中央高校は、この精神を大切にすると・・・
人権講話を真剣に聞く新入生のまなざしの中に、ものごとを深く考えることの大切さ、新たな気づきがあったように感じました。
たくさん考え、たくさん学んでいってくれることを願っています。

総探(そうたん)、始まります。

2024.04.10
常に新しく。常に広く。常に深く。-

中央にしかない総探(そうたん)の「学び」が新年度スタートしました。

今年は何が起こるのか?
ググると何でもわかる時代。あふれる情報、その情報にどんな価値があるのか?
「教える」から「学ぶ」へ。-
新しい学校の在り方を求めて熊本中央高校総探にしかない商品開発、フィールドワーク、スキルアップという3つのカテゴリが始動します。
「できないことはない」。
まだあどけなさが残る新2年生の胸に、熊本中央高校総合探究コースの誇りとプライドがしっかりと芽生えますように・・・

みなさん、今年の中央総探にご期待ください。

祝入学

 2024.04.09
「どうしても中央に行きたい!」
そんな思いを胸に、今日入学式を迎えた生徒がいます。
「中央で全国を目指す!」
そんな志を掲げて、今日入学式を迎えた生徒がいます。
「自分には中央しかない!」
そんな熱い思いを持って、今日入学式を迎えた生徒がいます。
 
十人十色。-
熊本中央高校入学式。それぞれの思いを胸に、今日299名が新しいスタートを切りました。
どんなドラマを見せてくれるのか。どんなストーリーを描いてくれるのか。
坪井川に咲き誇る満開の桜が、新入生のこれからを応援してくれているようです。
われわれ熊本中央高校の教師達も、本気の本気で新入生の思いにこたえていきたいと思っています。幸多き3年間になることを祈って・・・